介護にロボットはあり?なし?ケアマネの8割以上が、介護の現場でのロボット導入に前向き
高齢者の自立支援や介護従事者の負担を軽減するために、現在政府では介護現場へのロボット導入を国策として進めていますが、費用の問題や、介護の現場で働く人の仕事を奪うのではないか?という不安、何より、介護は人の手で行うものという旧来からの「思い」もあって、なかなか進んでいません。
介護関連メディア事業のインターネットインフィニティー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:別宮圭一)が、 ケアマネジャーが「介護ロボット」についてどのように考えているのかについてアンケートを行ったところ、回答を寄せたケアマネジャー584名中、介護現場で介護ロボットが使われることについて、「とても良いことだと思う」「どちらかといえば良いことだと思う」と回答したケアマネジャーは 501 名(85.8%)にものぼりました。
介護ロボットの導入について前向きな回答をしたケアマネに、その理由について尋ねた回答では、、「介護従事者の身体的負担が軽減できる」が 445 名(88.8%)で最も多く、以降「人では難しい動作ができる」232 名(46.3%)、「人手不足が解消できる」230 名(45.9%)という結果が続きました。
介護の現場を知るケアマネは、介護ロボットの導入には身体的な負担が軽減できるという理由から導入を促進すべきだと考えているようです
経済産業省と厚生労働省において、重点的に支援する介護ロボットの開発分野(厚生労働省資料より抜粋)
厚生労働省が掲げている介護ロボットの重点開発分野は
「移乗介助機器(装着用・非装着用)」
「移動支援機器(屋外型・屋内型)」
「排泄支援機器」
「入浴支援機器」
「見守り支援機器(在宅介護型・施設介護型)」
となっていますが、これらの分野に該当する介護ロボットを、実際に導入しているという回答は、在宅でわずか4.5%、施設などでは7.7%という現状。その中でももっとも使われている介護ロボットは「見守り支援機器」だという結果でした。介護分野へのロボット導入は、まだまだこれからという現状が浮き彫りになっています。
▼外部リンク
株式会社インターネットインフィニティー:<プレスリリース>「「介護ロボット」に対するケアマネジャーの意識調査」
http://iif.jp/common/img/IIFRelease150128.pdf
出展 詳しくは、こちらから→ 介護ぱど