認知症とは?
■認知症とは?
認知症というのは、加齢によって脳の機能が徐々に低下していく病気の総称です。それによりもの忘れが激しくなったり、いま自分がいる場所や時間がわからなくなったり、過去の記憶をなくしてしまったりします。こうした症状が、先のリポートにあるような、外出や人との交流が図れなくなる原因となってしまいます。
認知症にはいくつか種類があり、代表的なものに以下の3つがあります。
・アルツハイマー型認知症
認知症とされる病気の中で、半数以上を占めると言われ、脳内にある種の有害物質が溜まることで発症するとされています。近年では糖尿病や肥満との関連性が指摘され、適切な運動や食生活が、アルツハイマー型認知症の予防に有効であると言われています。
・血管性認知症
脳の血管が、脳梗塞(こうそく)や脳出血などによる詰まりや破れによって、周辺の脳細胞が死滅してしまうことで発症する認知症。血管障害の起こり方によって、症状が徐々に出たり、急速に進行したりする場合があります。
・レビー小体型認知症
パーキンソン病とよく似た、手の震えや歩行が困難になる症状とともに、幻視など視覚性の認知症状を伴う認知症。気分や態度の変動が大きくなったりするのも特徴とされています。脳にレビー小体と呼ばれる有害物質が溜まることが原因とされています。
■認知症は予防できる?
認知症は、現段階での医療技術では完治が見込めない病気とされており、一旦発症すると、その進行を止めることはできません。
しかし、完治はできないまでも、認知症は、早期発見・早期治療によって、その進行を遅らせることが可能となってきています。
また、近年では、認知症と生活習慣との関連性が指摘されていて、認知症の予防に重要な点として以下のようなポイントがあげられています。
●適度な運動
1日20-30分程度、週に3日ほど、体操やジョギングなどの「軽く感じる」~「少し負荷を感じる」くらいの有酸素運動を行うことにより、脳への血流を良くすることで認知症の予防効果があるとされています。また、アルツハイマー病の原因とされている有害物質を除去する可能性があるとも言われています。
※医師に運動を止められているような場合を除く
●バランスのよい食生活
糖尿病の原因となるインスリン過多とアルツハイマー病には関連があるといわれています。血中のインスリン過多を減らすために、炭水化物や脂肪などの食べ過ぎに注意し、魚や野菜中心の食事に切り替える、塩分を控えるなど毎日の食生活のバランスに注意しましょう。
●人と交わる・会話をする
人と話をしたり、趣味など「自分の好きなこと」を続けることは、高度な知的活動であり、認知症の予防に効果があると言われています。仕事を続ける、ボランティアなどで社会参加の機会を持ち続けることも大切です。
認知症になりにくいカラダづくりのために、毎日の生活習慣について見なおしてみることは大切です。
こちらに上げられているような、認知症予防に効果があると言われているものについては、老人ホームやデイサービスなどのプログラムとして実施されていたりしますので、ご自身ではどうやったらよいか分からない、介護予防に有効な取り組みを行いたいという時にはご利用されてみてはいかがでしょうか。認知症予防の取り組みや、高齢者介護については、各市区町村にある「地域包括支援センター」が問い合わせの窓口になっています。
出展 詳しくは、こちらから→ 介護ぱど